裂肛 総論
2014.12.18 メディビトの知恵概要
ポイント
・肛門上皮に生じた裂創、びらん、潰瘍を来したものである。
○診療のすすめ方、考え方
・排便時痛や排便時出血とともに排便障害を主訴とする場合は裂肛を想起する。
・慢性化すると肛門狭窄や肛門ポリープ、皮膚痔などを合併する。
診断
・肛門ポリープ、裂創、皮垂(裂肛の三徴)を認めることで診断となる。
症状
・排便時や排便後に、出血、疼痛
検査
・肛門鏡
治療、処方例
【治療】
・原因が硬便であることが多いための、緩下薬などによる排便コントロールを行う。
・坐薬、軟膏の投与。
・肛門狭窄を伴う場合は手術の適応。
【処方例】
・急性裂肛:ヒドロコルチゾン軟膏、ステロイド含有の坐薬
・慢性裂肛:内括約筋の弛緩を目的としてニトログリセリン軟膏(保険適用外)
○患者指導
・肛門周囲を衛生に保つ。
・トイレでは長く座らない、過度にいきまない。
禁忌
キーワード、ポイント
・肛門上皮に生じた裂創、びらん、潰瘍を来したものである。
【分類】
・急性の裂肛
・慢性の裂肛(肛門潰瘍)
・随伴性裂肛
・他疾患による肛門潰瘍
診療のすすめ方、考え方
・排便時痛や排便時出血とともに排便障害を主訴とする場合は裂肛を想起する。
・慢性化すると肛門狭窄や肛門ポリープ、皮膚痔などを合併する。
診断
・視診、直腸診、肛門鏡診を行う。
・肛門ポリープ、裂創、皮垂(裂肛の三徴)を認めることで診断となる。
・肛門狭窄の有無を確認し、急性、慢性、随伴性(クローン病、潰瘍性大腸炎、悪性腫瘍など)、疑似性(肛門瘙痒症)を評価する。
症状
・排便時や排便後に、出血、疼痛
検査
・肛門鏡
鑑別診断
治療、処方例
【治療】
・原因が硬便であることが多いための、緩下薬などによる排便コントロールを行う。
・疼痛、出血:坐薬、軟膏の投与。
・肛門狭窄を伴う場合は手術の適応となる。(内括約筋側方切開)
・治癒促進のため、ビタミンEを投与することもある。
【処方例】
・急性裂肛:ヒドロコルチゾン軟膏、ステロイド含有の坐薬
・慢性裂肛:内括約筋の弛緩を目的としてニトログリセリン軟膏(保険適用外)
禁忌
患者指導
・肛門周囲を衛生に保つ。
・トイレでは長く座らない、過度にいきまない。