十二指腸狭窄、十二指腸閉塞 総論
2014.12.18 メディビトの知恵概要
ポイント
・十二指腸が狭窄(閉塞)し、通過障害を起こしている状態。
・新生児の場合、先天性で頻度が高い疾患である。
【十二指腸閉塞をきたす疾患】
1.上腸間膜動脈性十二指腸閉塞
2.先天性
・先天性十二指腸閉鎖
・輪状膵
・腹膜紐
・腸回転異常
3.後天性
①十二指腸内の病変
・腫瘍(良性、悪性)
・消化性潰瘍
・炎症性疾患(結核、クローン病)
・憩室
・異物による閉塞(胆石など)
②十二指腸外の病変
・周囲臓器の炎症性腫大(膵炎など)
・周囲臓器の腫瘍(胃、大腸、後腹膜、リンパ節)
・腹部大動脈瘤
診断
・内視鏡検査、X線検査、腹部超音波検査などにより診断する。
症状
・急性の場合:上腹部痛、吐き気、嘔吐などの上部消化管閉塞症状や急性胃拡張を呈する。
・慢性の場合:間欠的に腹部膨満感、上腹部痛、吐き気、嘔吐を認める。
検査
・内視鏡検査
・X線検査
・腹部超音波検査
治療、処方例
【治療】
・内視鏡的バルーン拡張術
・内視鏡的ステント留置術
・外科的手術
禁忌
キーワード、ポイント
・十二指腸が狭窄(閉塞)し、通過障害を起こしている状態。
・新生児の場合、先天性で頻度が高い疾患である。
診療のすすめ方、考え方
【十二指腸閉塞をきたす疾患】
1.上腸間膜動脈性十二指腸閉塞
2.先天性
・先天性十二指腸閉鎖
・輪状膵
・腹膜紐
・腸回転異常
3.後天性
①十二指腸内の病変
・腫瘍(良性、悪性)
・消化性潰瘍
・炎症性疾患(結核、クローン病)
・憩室
・異物による閉塞(胆石など)
②十二指腸外の病変
・周囲臓器の炎症性腫大(膵炎など)
・周囲臓器の腫瘍(胃、大腸、後腹膜、リンパ節)
・腹部大動脈瘤
診断
・内視鏡検査、X線検査、腹部超音波検査などにより診断する。
【分類】
・膜様型:粘膜のみで閉鎖
・離断型:腸間膜のV字欠損
症状
・急性の場合:上腹部痛、吐き気、嘔吐などの上部消化管閉塞症状や急性胃拡張を呈する。
・慢性の場合:間欠的に腹部膨満感、上腹部痛、吐き気、嘔吐を認める。
検査
・内視鏡検査
・X線検査
・腹部超音波検査
鑑別診断
・慢性の場合、るい痩や栄養不良状態になり、過度の食欲不振から拒食症になることもあるため、神経性食思不振症との鑑別が困難になる。
治療、処方例
・内視鏡的バルーン拡張術
・内視鏡的ステント留置術
・外科的手術