特発性食道破裂 総論
2014.12.18 メディビトの知恵概要
ポイント
・急激な食道内圧上昇(嘔吐、排便、分娩、咳)による有痛性の食道破裂。
・縦隔炎を併発して死亡する危険性が高い疾患。
診断
・食道下部の左側壁に好発する。
・食道破裂により、激しい胸痛、呼吸困難、ショック状態を呈する。
症状
・嘔吐後の激しい胸痛
検査
・X線検査
・CT検査
・内視鏡検査は適応を慎重に検討する。
治療、処方例
【治療】
・輸液、輸血による全身管理
・抗生剤の投与 ユナシンS、セフメタゾンなど
・診断後迅速に外科に緊急閉鎖縫合手術を相談する。
禁忌
キーワード、ポイント
・急激な食道内圧上昇(嘔吐、排便、分娩、咳)による有痛性の食道破裂である。
・縦隔炎を併発して死亡する危険性が高い疾患である。
診療のすすめ方、考え方
・食道下部の左側壁に好発する。
・食道破裂により、激しい胸痛、呼吸困難、ショック状態を呈する。
診断
・問診により、発症前の腹圧上昇の誘因となる嘔吐などの症状を詳細に聴取する。
・X線検査、CT検査で縦隔気腫や胸水、血胸が認められる。
・食道造影検査で消化管からの漏出が確認されれば確定診断である。
症状
・激しい胸痛
・呼吸困難
・ショック状態
検査
・X線検査
・CT検査
「日本消化器内視鏡学会雑誌 Vol.53(11), Nov. 2011」より引用
・食道造影検査 バリウムは禁忌。うすめたガストログラフィンを使用。
・内視鏡検査は適応を慎重に検討する。
鑑別診断
・マロリーワイス症候群
治療、処方例
【治療】
・輸液、輸血による全身管理
・抗生剤の投与 ユナシンS、セフメタゾンなど
・緊急閉鎖縫合手術を行う。
禁忌
・バリウムによる食道造影
患者指導
専門医に紹介
・診断後迅速に外科に相談する。