メッケル憩室 総論
2014.12.18 メディビトの知恵概要
ポイント
・胎生5〜7週の間に吸収され消失する卵黄管が、腸管側に残ってしまうことが原因である。
・頻度の高い腸の奇形で、回盲部から口側50~100cmまでの腸間膜付着部対側に存在する。
・男児が女児の2倍多い。
・ほとんどの小児は、憩室があっても症状がない。
・憩室の中に小腸の組織だけでなく、胃粘膜や膵臓の組織が入っていることがあり、メッケル憩室はそれ自体では無症状だが、潰瘍、炎症、穿孔、腸重積消化管出血などを起こすことがある。
○「日本小児外科学会 メッケル憩室」
http://www.jsps.gr.jp/general/disease/gi/jv3fxh
診断
・主に放射線シンチグラフィ(99mTcO4)により診断。
症状
・無症状
・痛みのない出血(5歳未満の小児に多い)
検査
・放射線シンチグラフィ
・造影CT検査
・小腸内視鏡検査
・内視鏡的逆行性回腸造影
○鑑別診断
・腸重積
・虫垂炎:メッケル憩室が憩室炎を起こすと、腹部の圧痛、ときには嘔吐が起こり、虫垂炎との区別が難しい。
治療、処方例
【治療】
・経過観察
・出血や炎症などがある場合は切除する。
・別の手術で発見された場合は、合併症を防ぐために切除することが多い。
禁忌
キーワード、ポイント
・胎生5〜7週の間に吸収され消失する卵黄管が、腸管側に残ってしまうことが原因である。
・頻度の高い腸の奇形で、回盲部から口側50~100cmまでの腸間膜付着部対側に存在する。
・男児が女児の2倍多い。
・ほとんどの小児は、憩室があっても症状がない。
○「日本小児外科学会 メッケル憩室」
http://www.jsps.gr.jp/general/disease/gi/jv3fxh
診療のすすめ方、考え方
・憩室の中に小腸の組織だけでなく、胃粘膜や膵臓の組織が入っていることがあり、メッケル憩室はそれ自体では無症状だが、潰瘍、炎症、穿孔、腸重積、消化管出血などを起こすことがある。
診断
・主に放射線シンチグラフィ(99mTcO4)により診断。
・5歳以上の繰り返す腸重積、タール便や血便、虫垂炎に似た症状などからメッケル憩室を疑った場合には、積極的にシンチグラィを行う。
メルクマニュアル医学百科家庭版「小児の消化器の病気」より引用
「日本小児外科学会 メッケル憩室」より引用
症状
・無症状
・痛みのない出血(5歳未満の小児に多い)
・出血により、便が鮮赤色やタール便になる。
検査
・放射線シンチグラフィ
・超音波検査
・造影CT検査
・小腸内視鏡検査
・内視鏡的逆行性回腸造影
鑑別診断
・腸重積
・虫垂炎:メッケル憩室が憩室炎を起こすと、腹部の圧痛、ときには嘔吐が起こり、虫垂炎との区別が難しい。
治療、処方例
・経過観察
・出血や炎症などがある場合は切除する。
・別の手術で発見された場合は、合併症を防ぐために切除することが多い。
禁忌
患者指導
専門医に紹介
・診断が確定すれば外科を受診する。