キーワード、ポイント

・小腸に潰瘍ができる。

・ＮＳＡＩＤｓやアスピリンの合併症として、小腸潰瘍や小腸出血が増えている。　

診療のすすめ方、考え方

・ＮＳＡＩＤｓによる小腸病変で、膜様狭窄、潰瘍やびらんが多発することもある。

・クローン病などによる潰瘍も考えられる。

診断

・ダブルバルーン小腸内視鏡検査やカプセル内視鏡検査にて、潰瘍が見られる。

・上下部内視鏡検査にて他部位に所見をみとめない。

・血液検査にて、白血球の増加や炎症所見が見られる。

症状

・腹痛

・下血

・貧血症状

検査

・ダブルバルーン小腸内視鏡検査

・カプセル内視鏡検査

・血液検査

鑑別診断

・クローン病：縦走潰瘍

・ベーチェット病：回盲部の類円形潰瘍

治療、処方例

【治療】

・出血時にはダブルバルーン小腸内視鏡で止血術を行う。

・原因が特定されていないため、根本的治療法は未確定であり、対処療法である。

　クローン病や潰瘍性大腸炎に準じた治療法、サリチル酸製剤、ステロイド剤、免疫調整剤などが使用されるが効果はあまり期待できない。

禁忌

患者指導

専門医に紹介