蛋白漏出性胃腸症 総論
2014.12.18 メディビトの知恵概要
・消化管粘膜より管腔に蛋白(主にアルブミン)が漏出するために、低蛋白血症を伴った病態。
ポイント
【主な疾患】
・原発性:Menetrier病、腸リンパ管拡張症
・続発性:他の器質的病気に合併するもの
診断
・低蛋白血症と腸管からの蛋白の漏出を確認する。
・便中α1‐アンチトリプシン測定、腹部シンチグラフィにて、腸粘膜からの蛋白漏出の程度を確認する。
・原因疾患の特定のため、消化管造影X線検査、内視鏡検査、生検による組織検査、リンパ管造影などを行い診断する。
症状
・初期症状は浮腫
・腹水
・胸水
・脂肪便
・テタニー症状
・鉄欠乏性貧血
・易感染症
・消化器症状(食欲不振、下痢、悪心・嘔吐、腹部膨満感、腹痛)
検査
治療、処方例
【治療】
・原因となる疾患の治療を第一に行う。
・食事療法:低脂肪・高蛋白+中鎖脂肪を主成分とする成分栄養
・浮腫に対する治療:利尿薬、アルブミン製剤投与
・漏出部位が限局的な場合は、外科的治療を行うこともある。
○患者指導
・リンパ系の異常に基づく場合は、低脂肪・高蛋白食の食事療法を心掛ける。
禁忌
キーワード、ポイント
・消化管粘膜より管腔に蛋白(主にアルブミン)が漏出するために、低蛋白血症を伴った病態。
【主な疾患】
・原発性:Menetrier病、腸リンパ管拡張症
・続発性:他の器質的病気に合併するもの
○「日本内科学会雑誌 蛋白漏出性胃腸症」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/85/7/85_7_1098/_article/-char/ja/
診療のすすめ方、考え方
診断
・低蛋白血症と腸管からの蛋白の漏出を確認する。
・便中α1‐アンチトリプシン測定、腹部シンチグラフィにて、腸粘膜からの蛋白漏出の程度を確認する。
・原因疾患の特定のため、消化管造影X線検査、内視鏡検査、生検による組織検査、リンパ管造影などを行い診断する。
症状
・初期症状は浮腫
・腹水
・胸水
・脂肪便
・テタニー症状
・鉄欠乏性貧血
・易感染症
・消化器症状(食欲不振、下痢、悪心・嘔吐、腹部膨満感、腹痛)
検査
・血液検査:低蛋白血症、低アルブミン血症、低コレステロール血症、低カルシウム血症、鉄欠乏性貧血がみられる。
・便中α1‐アンチトリプシン測定(クリアランス試験):正常値は13mL/日以下である。
・腹部シンチグラフィ(99mTc-HSA):蛋白漏出の有無および漏出部位を確認する。
鑑別診断
・肝疾患
・ネフローゼ症候群
・感染症による代謝亢進
治療、処方例
【治療】
・原因となる疾患の治療を第一に行う。
・食事療法:低脂肪・高蛋白+中鎖脂肪を主成分とする成分栄養
・浮腫に対する治療:利尿薬、アルブミン製剤投与
・漏出部位が限局的な場合は、外科的治療を行うこともある。
禁忌
患者指導
・リンパ系の異常に基づく場合は、低脂肪・高蛋白食の食事療法を心掛ける。
専門医に紹介
学会、研究会
○「日本内科学会雑誌 蛋白漏出性胃腸症」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/85/7/85_7_1098/_article/-char/ja/
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