Cronkhite-Canada症候群 総論
2014.12.18 メディビトの知恵概要
ポイント
・胃や大腸を中心としたポリポーシスに、外胚葉系病変を合併したものである。
・原因不明、遺伝性はなく、極めて稀な病気で、過誤腫に近い形態をとり、癌化も低い。
・皮膚症状の合併が特徴的で、 爪甲萎縮は89%、脱毛は80%、色素沈着は70%にみられる。
・蛋白漏出性胃腸症、低蛋白血症を合併することが多い。
○「難病情報センター クロンカイト・カナダ症候群」
http://www.nanbyou.or.jp/entry/4607
診断
○「消化管医用画像データベース/九州がんセンター」
http://www.midb.jp/db/jp/search_img.php
症状
・下痢、腹痛、体重減少
検査
・内視鏡検査
○「日本医科大学医学会雑誌第1巻第2号 Cronkhite-Canada 症候群にともなう消化管病変」
http://www.nms.ac.jp/jmanms/pdf/001020046.pdf
治療、処方例
【治療】
・本疾患を完治させる根本的な治療法は確立されていない。
・多くはステロイド治療が選択される。
【処方例】
・ステロイド:プレドニゾロン(PSL)20~30 mg/日以上で開始する。
○患者指導
・体重減少など栄養障害の改善に、栄養サポートを行う。
禁忌
キーワード、ポイント
・胃や大腸を中心としたポリポーシスに、外胚葉系病変を合併したものである。
・原因不明、遺伝性はなく、極めて稀な病気で、過誤腫に近い形態をとり、癌化も低い。
・皮膚症状の合併が特徴的で、 経過中に爪甲萎縮は89%、脱毛は80%、色素沈着は70%にみられる。
・蛋白漏出性胃腸症、低蛋白血症を合併することが多い。
○「難病情報センター クロンカイト・カナダ症候群」
http://www.nanbyou.or.jp/entry/4607
診療のすすめ方、考え方
診断
・ポリープは類似した腺管の嚢胞状拡張と間質の浮腫がみられるが、介在粘膜にも同様の炎症性変化を認めるのがクロンカイト・カナダ症候群の特徴とされる。
・合併することが多い蛋白漏出性胃腸症はα1‐アンチトリプシンクリアランス試験を行い蛋白漏出の確認、低蛋白血症は血液検査にてアルブミン値を確認する。
○「消化管医用画像データベース/九州がんセンター」
http://www.midb.jp/db/jp/search_img.php
症状
・下痢、腹痛、体重減少
・味覚障害や浮腫を呈することもある。
・高齢の患者では初期は重篤感にとぼしい。
検査
・内視鏡検査
○「日本医科大学医学会雑誌第1巻第2号 Cronkhite-Canada 症候群にともなう消化管病変」
http://www.nms.ac.jp/jmanms/pdf/001020046.pdf
・α1‐アンチトリプシンクリアランス試験
鑑別診断
・家族性大腸腺腫症
・ポイツ・イエーガー症候群(粘膜筋板の樹枝状の増生と上皮の過形成)
・若年性ポリポーシス(類似した腺管の嚢胞状拡張と間質の浮腫)
治療、処方例
【治療】
・本疾患を完治させる根本的な治療法は確立されていない。
・原則として内科的治療、多くはステロイド治療が選択される。
・ステロイド治療に対する反応は比較的良好であるが、難治例・再発例がある。
・再発時はステロイド治療を再度行う。
【処方例】
・ステロイド:プレドニゾロン(PSL)20~30 mg/日以上で開始する。
・ステロイドは副作用の多い薬のため、期間の見通しや減量の方法が大切。
・副作用予防
禁忌
患者指導
・体重減少など栄養障害の改善に、栄養サポートを行う。