Peutz-Jeghers症候群 総論
2014.12.18 メディビトの知恵概要
ポイント
・Peutz-Jeghers症候群(PJS)は、口唇、口腔粘膜、指趾の色素沈着および過誤腫性ポリポーシスを認める常染色体優性遺伝性疾患。
・食道を除く全消化管にポリープが多発し、小腸が最も多い。
・ポリープ自体は過誤腫性で癌化率は低いが、膵癌、乳房、卵巣、子宮などの癌合併率は高い。
○「Peutz-Jeghers症候群 日本メディカルセンター」
http://www.nmckk.jp/pdf.php?mode=puball&category=CLGA&vol=23&no=9&d1=3&d2=3&d3=0
○診療のすすめ方、考え方
・Peutz-Jeghers症候群の家族歴について確認する。
診断
・特有の色素沈着、および画像にて過誤腫性ポリポーシスがみられる。
・色素沈着:平坦で境界鮮明な黒褐色の色素斑(径2~10 mm程度)が、口唇、口腔粘膜、指趾にみられる。
「日本メディカルセンター 臨床透析 2008 Vol23 No.9
http://www.nmckk.jp/pdf.php?mode=puball&category=CLGA&vol=23&no=9&d1=3&d2=3&d3=0」より引用
「パリエット 消化器基本画像集」より引用
症状
・血便
・腹痛
・腸重積(高頻度)
検査
・内視鏡検査
治療、処方例
【治療】
・大きなポリープ:内視鏡的ポリペクトミーを行う。
・腸重積、悪性化:外科的治療を行う。
○患者指導
・膵癌、乳房、卵巣、子宮などの癌合併率が高いので定期検診を受診するように勧める。
禁忌
キーワード、ポイント
・Peutz-Jeghers症候群(PJS)は、口唇、口腔粘膜、指趾の色素沈着および過誤腫性ポリポーシスを認める常染色体優性遺伝性疾患で、家族性大腸腺腫症(FAP)についで2番目に多い消化管ポリポーシスである。
・食道を除く全消化管にポリープが多発し、小腸が最も多い。
・ポリープ自体は過誤腫性で癌化率は低いが、膵癌、乳房、卵巣、子宮などの癌合併率は高い。
○「Peutz-Jeghers症候群 日本メディカルセンター」
http://www.nmckk.jp/pdf.php?mode=puball&category=CLGA&vol=23&no=9&d1=3&d2=3&d3=0
診療のすすめ方、考え方
・下痢や吸収不良はきたしにくい。
・Peutz-Jeghers症候群の家族歴について確認する。
診断
・特有の色素沈着、および画像にて過誤腫性ポリポーシスがみられる。
・色素沈着:平坦で境界鮮明な黒褐色の色素斑(径2~10 mm程度)が、口唇、口腔粘膜、指趾にみられる。
「日本メディカルセンター 臨床透析 2008 Vol23 No.9
http://www.nmckk.jp/pdf.php?mode=puball&category=CLGA&vol=23&no=9&d1=3&d2=3&d3=0」より引用
・過誤腫性ポリポーシス:食道を除く全消化管にポリープがみられ、小腸が最も多い。
・家族歴:陰性の症例も存在することから注意が必要。
「パリエット 消化器基本画像集」より引用
○「Peutz-Jeghers症候群の小腸ポリープ 日医大医会誌」
http://www.nms.ac.jp/jmanms/pdf/003040164.pdf
症状
・血便
・腹痛
・腸重積(高頻度)
検査
・内視鏡検査
鑑別診断
治療、処方例
【治療】
・大きなポリープ:内視鏡的ポリペクトミーを行う。
・腸重積、悪性化:外科的治療を行う。
禁忌
患者指導
・膵癌、乳房、卵巣、子宮などの癌合併率が高いので定期検診を受診するように勧める。