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トキシックショック症候群 総論

2016.05.18  メディビトの知恵   
最終更新日: 2016年05月18日
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キーワード、ポイント

・黄色ブドウ球菌やレンサ球菌の産生毒素が血中に流入して起こる。レンサ球菌が原因の場合は死亡率が20〜60%と高い。

・異常な炎症反応が惹起され、発熱、嘔吐、下痢、びまん性紅斑、ショック、DICARDS、多臓器不全など重篤な全身症状が起こる。

・治療は全身管理、毒素産生患部の浄化、抗菌薬投与などを行う。

診療のすすめ方、考え方

急激に進行して致死的な状態を引き起こすため、早期診断・早期対応が重要。

診断

臨床による診断(発疹の程度に関係ない発熱・血圧低下)、菌の分離

 【トキシックショック症候群(TSS)を示唆する疫学的条件】

  ・生理中および産後の女性

  ・術後患者

  ・水痘または帯状ヘルペスに感染している

  ・化学火傷や熱傷患者

  ・バリア型避妊用具を使用している女性

症状

38.9℃以上の発熱、血圧低下、発疹および落屑、筋肉痛、嘔吐・下痢、肝障害、腎障害、粘膜炎症、血小板減少、クレアチンホスホキナーゼの上昇、錯乱

検査

・血液培養:培養用の検体は鼻腔、腟および血液のあらゆる病変から採取すべき。→白血球増加、プロトロンビン時間の上昇、低アルブミン血症、低カルシウム血症、膿尿症の症状を表す

・軟部組織のMRIまたはCT:感染部位の特定

鑑別診断

・レンサ球菌性毒素性ショック症候群

  :症状として呼吸促迫症候群、凝固障害、および肝障害、腎障害、発熱、倦怠、および軟部組織感染部位の激痛

 ・川崎病:一般に5歳未満の小児、ショック、高窒素血症、または血小板減少を発現せず、皮膚発疹は斑丘疹

【特異的な臨床的相違,培養,および血清学的検査により除外できるもの】

 ・SSSS

 ・壊死性筋膜炎

 ・猩紅熱

 ・レプトスピラ症

 ・ライ症候群

 ・髄膜炎菌血症

 ・ロッキー山紅斑熱

 ・ウイルス性発疹性疾患

治療、処方例

【治療】

・毒素が産生されている患部の洗浄

・大量の急速輸液(水分・電解質)

・抗ブドウ球菌薬の投与:クリンダマイシン

・腎臓,肝臓,骨髄,および心肺機能の継続的監視¥

 

【処方例】

ペニシリンG

クリンダマイシン 成人900㎎、小児13㎎/kgを8時間毎に静注 14日間継続

・免疫グロブリン 400㎎/kg 静注

 

禁忌

患者指導

ブドウ球菌性TSSの患者さんには、タンポンの頻繁な交換またはナプキン使用への変更を助言したほうが良い。

専門医に紹介

 

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