ステロイド副作用 総論
2017.02.13 メディビトの知恵概要
ポイント
○副作用予防
プレドニン(PSL)換算で
5㎎/日 骨粗鬆症
10㎎/日 副腎クリーゼ、ムーンフェイス
20㎎/日 ニューモシスチス
30㎎/日 無菌性骨壊死
〔ニューモシスチス肺炎予防〕
PSL20mg/day以上の投与で感染症のリスクは2倍以上になる。
PSLが10mg/day以下に減量したら抗菌薬予防投与を中止する場合も多い。
〔骨粗鬆症予防〕
PSL5㎎/日を3か月以上の投与の場合は予防薬を投与する。
ビタミンD製剤を併用することも多い。
〔副腎クリーゼ〕
プレドニンゾロンで1日10mgを1カ月以上、ハイドロコルチゾンで1日30mg以上を3週間以上の投与で起こしえる。
低ナトリウム血症や低血糖をしめし通常の治療で反応しないショックを示す。
ハイドロコルチゾン100mgの静注後150~300mg/dayの持続静注を行う。
〔ムーンフェイス〕
PSL10mg/day以下に減量すれば回復が見込める。
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