BNPとNT-proBNPの使い方

解決済み
[循環器科]
Nao 13:52

BNPとNT-proBNPの使い方の違いを教えてください

1 つの回答

海王   [循環器科] 2016年10月18日

BNP前駆体から生理的に非活性のNT-proBNPと生理活性を有する成熟型BNPに切断されます。

つまり、BNPとNT-proBNPは心筋から等モルで分泌されています。
体内での生物学的半減期はBNP約20分,NT-proBNP 約120分。

BNPは血漿を用い、NT-proBNPは血清または血漿を用いるためNT-proBNPは生化学の検体で測定できます。
採血後室温保存にてBNPは試験管内で数時間ほどは90%安定、NT-proBNP は72時間安定。

腎機能障害では両者とも上昇するが、NT-proBNPの方が影響が大きい。その他心房細動、加齢、女性などにより上昇する。

 

日本心不全学会ホームページより転載

おおよそBNP値の4倍前後の値がNT-proBNP値に相関する
臨床的にはBNP値40、NT-proBNP値125を超えていたら一度精査を行う。
BNP値100、NT-proBNP値400を超えたら心不全の存在を強く疑う。

まとめ
NT-proBNPは生化学検体で測定でき、測定後も安定している。また数値が大きく、BNPよりも病態をよりダイナミックに反映する。 しかし、腎機能障害時には注意が必要。

参考ホームページ
日本心不全学会  http://www.asas.or.jp/jhfs/topics/bnp201300403.html

 

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