糞線虫について教えてください

解決済み
[感染症]
kotty 04:02

糞線虫について教えてください

3 つの回答

kentarot   [勤務医] 2014年12月27日

熱帯から亜熱帯の暖かい地方でみられる寄生虫です。日本では沖縄で多く発生しています。フィラリア型幼虫が経皮感染し(⇒皮膚の掻痒、蕁麻疹)、静脈系から肺胞へ(⇒呼吸器症状)さらに気道を逆行性に食道を経て消化管に入り、糞便とともに排泄されます。 
よって糞便中の幼虫を顕鏡で見つければ、確定診断。治療はイベルメクチンです。感染症のメーリングリストKansen Journalに症例がありましたので、ご参考に。

http://www.theidaten.jp/journal_cont/20131205J-46-3.htm

Nao   [医師] 2014年12月28日

寄生虫学の本を読みましょう

Shinichiro Kanai   [感染症] 2015年3月12日

長野県では寒くて糞線虫は越冬できないので、当地での感染はありません。県内でもいくつか症例がありますが、かつては戦争で流行地で感染して糞線虫を有していた人が高齢化や免疫低下にともなって発症するケースがでしたが、現在は流行地出身の外国人が発症するケースが散見される程度です。
以下、5年前のまとめです。
ご参考までに 長野県における輸入糞線虫症の再興

  • Author:高本 雅哉(信州大学 大学院医学系研究科感染防御学), 菅根 一男金井 信一郎宮平 靖
  • Source: Clinical Parasitology (1341-5190)20巻1号 Page55-57(2010.02)
  • Abstract:長野県において、1990年代以降に発生した糞線虫症の5症例について検討した。3例は男性(74歳、73歳、70代)で、戦争以外の渡航歴がなかった。2例は、ブラジルから来日した県内出身者(53歳男性)、およびタイ人(女性)であった。また、4例はステロイドによる治療中であった。流行地域からの来日者の増加に伴い、慢性寄生虫感染症の国内流入の可能性が指摘されている。全身状態の悪い患者や免疫能が低下した患者、または流行地から入国した患者に対し、この疾患を念頭において虫体の検査を行うこと、免疫抑制剤の投与などを行う場合には、糞線虫症発症の可能性を考慮することが重要だと思われた。

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