亜急性甲状腺治療時のステロイド使用量のコツ
亜急性甲状腺炎のステロイドの使用量、減量速度、経過を見る際の検査間隔などの実際的なコツを教えてください。
2 つの回答
Uptodateによると「40mg/日のプレドニゾンを5~7日毎に5~10mgずつ減量し、2~8週間治療し、TSHを2~8週ごと、正常化するまでフォローする」と書いてありますが、具体的な治療計画のイメージが持ちにくいと思います。 実際にはどう治療しているかという例ですが、日本人の患者さんでは少し少なめの用量で十分治療可能という印象です。 具体的には「プレドニン30mg/日で開始、1週間毎に5mgずつ減量。」 これだと30→25→20→・・・→5→off と順調に行けば、8週間(=2ヶ月)で治療終了となります。(小柄な女性だと20mg/日でも十分だと思います。同じく1週ごと5mgずつ減量すれば6週間の治療。) *ステロイド減量中に再発した場合は初期投与量に戻し、減量期間を2週間毎、とゆっくりにします。 治療効果判定で、治療開始から1~2週ごとに外来で問診、診察しますが、採血は1ヶ月毎でよいと思います。(治療開始から6ヶ月以内に正常化することがほとんどだと思います。つまり、治療2ヶ月、フォロー4ヶ月。) 初診時に甲状腺の検査としてTRAb(抗TSH抗体)やTPO抗体(甲状腺ペルオキシダーゼ抗体)などをチェックすると思いますが、TRAbが陽性であれば、その後も6ヶ月毎にバセドウ病になっていないかフォローし、TPO抗体陽性の場合は甲状腺機能低下症になっていかないか、1年毎、もしくは脂質代謝異常を指摘されたら再検査とします。 質問のお答えになっているでしょうか。何か質問あれば、再度コメント下さい。 信州大学総合診療科 タムラ |
ありがとうございます。とても具体的で参考になりました。メディビトの知恵にも蓄積させていただきます。 |