腰痛症

どんな病気

腰痛症は日本人の訴える症状の中で、男性では第1位、女性で第2位と、とても多い疾患です。

発症から1カ月までを急性腰痛症、3カ月を超えると慢性腰痛症といわれます。

急性腰痛症

物を持ち上げたり、体をひねったりしたときに、突然腰痛が起こって動けなくなります。
骨や関節などに原因がはっきり見つからないものは、一般的に、ぎっくり腰と呼ばれます。
ドイツ語では「魔女の一撃」と呼ばれます。

慢性腰痛症

腰痛症が、3ヶ月以上持続すると慢性腰痛症と呼ばれます。

慢性腰痛症は、原因が見つかることも多く、
腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などが原因になります。

原因

急性腰痛症

重い物を持ち上げた、急に椅子から立ち上がった、前かがみになった、くしゃみをした、などの急な動作や無理な姿勢によって、腰部の筋肉、筋膜、靭帯、椎間板、椎間関節などが損傷して起きると考えられています。

しかし、画像などの検査では、85%の急性腰痛症では、はっきりした原因は見つかりません。

 

原因のあるものでは、痛みが長期間にわたって、慢性腰痛症に移行するものもあります。

慢性腰痛症

原因はさまざまですが、急性腰痛症と同様に、原因がはっきりとわからないものも多くあります。

痛みが長期におよぶことで、精神的な要因も痛みを助長する原因の一つと考えられています。

運動機能の低下によって筋力がおちると、脊椎の安定性がなくなるために痛みが引き起こされます。

とくに、中高年になると、加齢によって、腰や背中の筋肉が弱くなっていますので気をつけましょう。

代表的な病気

腰椎椎間板ヘルニア
背骨のクッションである椎間板が、脊椎の髄核から飛び出すことを椎間板ヘルニアといいます。

ヘルニアが神経を圧迫することで痛みやしびれをおこします。
比較的若い人に多くみられる病気です。

             日本整形外科学会 より引用

脊柱管狭窄症
加齢によって、脊髄の通り道である「脊柱管」が狭くなってしまい、脊髄が圧迫されるために腰痛や下肢の痺れを起こします。

            難病情報センターホームページ(平成29年8月現在)から引用

腰椎分離症腰椎すべり症

変形性脊椎症

骨粗鬆症による圧迫骨折

坐骨神経痛

坐骨神経痛は病名ではありません。

腰から足にかけて伸びている坐骨神経が、上記のようなさまざまな病気によって圧迫されるために、神経症状が出た状態を表します。

歩いたり、腰をそらす姿勢などで、両方の足に痛みやしびれが起きます。

日本整形外科学会ホームページより引用

 

症状

急性腰痛症

• 腰部の強い痛み

強い痛みのために動けなくなることもある

慢性腰痛症

• 腰全体の重だるい感じ

• おしりや脚にかけて痛みやしびれを伴うこともある

• 長時間、同じ姿勢をとると痛みが増す

• 雨の日や寒い日など天候不良により痛みが増す

検査

レントゲン検査や、MRI検査などで腰椎や脊髄神経、椎間板などに異常がないかを検査します。

治療

安静にする

急性腰痛症では、強い痛みが軽減されるまでは、無理をせずに安静にします。

一方、最近は、はっきりとした原因のない腰痛では、安静を保ちすぎると、かえってその後の経過がよくないことがわかりました。

強い痛みが落ち着いた後は、ふだんの活動をできる範囲で維持した方がよいといわれています。

• 運動をする

急性期を過ぎると適度に体を動かした方が筋力が弱らずに、回復も早いといわれています。

筋肉が弱ると腰椎が不安定になってしまって、より腰痛が慢性化しやすいためです。

運動の慢性腰痛の改善効果と、急性腰痛の予防効果はともにはっきりと有効性が分かっています。

こわばった筋肉をほぐしたり、柔軟性を高めるためのストレッチを行います。

腹筋や背筋、腰回りの筋肉を強化するために、筋力トレーニングを行います。

運動や体操は、正しい姿勢で、反動を使わずに行うことが大切です。
痛みがある際や、つらいと思ったら無理をしないことも大切です。

参考:「腰の痛み」全解説
筋力トレーニング https://yo-tsu.org/training.html
ストレッチ https://yo-tsu.org/stretching.html
全身運動 https://yo-tsu.org/exercise.html

• 薬物療法

炎症や痛みを抑える内服薬や座薬、貼付剤を処方します。
慢性腰痛症で、長期に鎮痛剤を使用するさいには、胃潰瘍や腎機能障害に注意が必要です。

筋弛緩薬や抗不安薬、抗うつ薬などが併用されることもあります。

• トリガーポイント注射、筋膜リリース注射、ブロック注射

痛みが強い場合に行います。

• ルセット(装具)

腰のまわりの筋肉を補助し、腹圧を高めて腰への負担を軽減させます。

腰に負担のかかる動作の補助や、痛みの強いときには有用です。

常時使用すると自分自身の筋肉を使わないために、衰えてしまって、より腰痛が慢性化する危険性があります。

• 温熱療法

冷えると痛みが出たり、血流を改善するため、入浴やホットパック(カイロ、温感湿布なども)で温めます。

• 手術療法

椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症で、痛みが強い場合や、運動麻痺、排尿障害が認められる場合にはすみやかに手術を考えます。

日常生活で気をつけたいこと

予防法

• 姿勢が悪いと腰へ負担がかかります。姿勢を工夫しましょう。

• 重いものを持ち上げるときには気を付けましょう。

• 中腰の姿勢は腰に負担が大きいので控えて、かがむときには膝をしっかりと曲げましょう。

• 急性期や重いものを持ち上げるさいに腰痛コルセットを使用してもよいでしょう。

• 筋肉の緊張を防ぎ血流をよくするため、下着を1枚多く着たり、入浴などで冷やさないような対策もよいでしょう。


日本臨床内科医会ホームページ http://www.japha.jp/doc/byoki/045.pdfより 引用

レッドフラッグ

危険を知らせる赤い旗という意味です。

腫瘍や感染などによる危険な腰痛の兆候を示すサインといわれていて注意が必要です。

• 安静にしていても痛い
• 痛みがじょじょに強くなる
• 発熱をともなう
• 体重が減ってきた
• 足のまひがある、尿や便の失禁をともなう

参考リンク

日本整形外科学会 病気・症状をしらべる 腰椎の症状 腰痛
日本臨床内科医会 腰痛
日本医師会 健康の森 病気をチェック! 腰痛
〇 労働者健康安全機構 労災疾病等医学研究普及サイト 筋・骨格系疾患
〇「腰の痛み」全解説

初診に適した科

整形外科

頼りになる病院

北信

長野市 篠ノ井総合病院

長野市 長野市民病院

東信

小諸市 小諸厚生総合病院

佐久市 佐久総合病院 

中信

安曇野市 安曇野赤十字病院

池田町 あづみ病院

松本市 相澤病院

松本市 丸の内病院

松本市 松本市立病院

南信

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岡谷市 岡谷市民病院

諏訪市 諏訪赤十字病院 

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