熱性けいれん

どんな病気

高熱がでている時に合わせて、全身のけいれん発作を起こします。

生後6カ月~6歳の乳幼児にみらます。

小児期のけいれんのなかで最も多く、小児の約7~9%が熱性けいれんを経験するといわれています。

半数は1回しか起こさず、繰り返すことはありません。
残りの半数が2回目を起こします。3回目を起こすのは25%程度です。

発熱をともなうけいれん発作には、他にも、重篤になる髄膜炎や脳炎などによるけいれん発作の場合があります。

必ずすぐに医療機関を受診して、きちんと原因を調べてもらいましょう

原因

熱性けいれんが起こりやすいのは、急激に高熱が出たときです。

乳幼児の脳の神経細胞は未発達なために、発熱の刺激によって、脳細胞が過度に興奮して異常な電気刺激を発することが、きっかけになるといわれています。
また、異常な電気刺激を抑制するはたらきも、働きがまだ不十分なために、脳の興奮がそのままけいれんとなって現れてしまうと考えられています。

感染症の中では、インフルエンザ突発性発疹症等は熱性けいれんを引き起こしやすい病気です。
胃腸炎にともなうけいれん発作も多くみられます。

発熱をともなわないけいれん発作の原因
てんかん、低血糖、電解質(ミネラル)の異常、泣き入りひきつけ、薬剤

症状

けいれん発作は、発熱から24時間以内、とくに熱の上がり始めに起こることがほとんどです。

発作の持続時間は1~3分で、長くても10分以内で治まります。
けいれん時間が15分以上長く続くと、脳細胞に後遺症を残すことがあります。すぐに医療機関を受診をしてください。

けいれんのタイプ

強直性 
全身をかたく突っ張る

間代性
全身をかたく突っ張った状態と力が抜けた状態がくり返され、ピクピクあるいはガクガクと手足が動く

検査

血液検査

感染の有無や、炎症の度合い、電解質、血糖値、ウィルス抗体価などを調べます。

迅速検査

血液や、鼻水、尿などで、感染の原因菌やウィルスを調べます。

髄液検査

髄膜炎や脳炎が疑われる際に行われます。

頭部画像検査(CT、MRI)

脳の腫瘍や、出血、むくみなどを検査します。

脳波検査

繰り返しけいれん発作起こす場合や、発熱のないけいれん発作をおこして、てんかんが疑わしい場合などに行います。

治療

けいれんの再発予防のために、抗けいれん薬を使用します。

発熱時にのみ予防する方法としては、ジアゼパム坐薬(ダイアップ®)を使用します。
8時間後にも再度ジアゼパム坐薬を使用することで、熱性痙攣を起こしやすい、最初の24時間にわたって効果が持続します。

副作用として眠気や、ふらつきがみられることがあります。
ジアゼパム坐薬によって、熱性けいれんの再発率は約3分の1に減少するといわれています。
ジアゼパム坐薬によっても、けいれん発作が治まらない場合には、他の原因を調べる必要があります。

ホームドクターからのアドバイス

次のどれか一つでも当てはまる場合には、すぐに医療機関へ受診しましょう。

• 初めてのけいれん発作。
• 2回目以降でも、今までの発作とは様子が違う。
• 2回目以降でも5分以上つづいている。
• けいれんが半身や、ひとつの腕や足だけにおきている。
• 1日に2回以上繰りかえす。
• 嘔吐や頭痛などの、熱性けいれん以外の病気が疑われる。
• けいれんが止まった後もなかなか意識が回復しない
• 最近頭を強くぶつけた。
• 生後6カ月以前または、7歳を過ぎている。
• 5~6歳になって初めて高熱に伴ってけいれんを起こした。
• 発熱のないけいれん発作。
てんかんの家族歴がある。

けいれん発作が起こった際の対応

大部分のけいれんは自然に治まります。
呼吸が一時的に止まって苦しそうでも、回復します。
刺激しないようにして、落ちついて次のようにしましょう。

• 身の回りの危険なもの、ストーブや刃物などを遠ざけます。
• 転んで頭を打たないように、布団の上などに寝かせます。
• 嘔吐したものが気管に流れ込まないように、顔とからだを横に向けます。
• 身につけている眼鏡やヘアピン、手にもっていものなども取りはずします。
• 口に入れているものは、のどに詰まらせる危険性があるので取り出します。
この際に指をかまれないように、ハンカチなどで指をおおっておきましょう。
舌をかませないために、箸やハンカチをくわえさせることは、嘔吐しやすくなったり、誤飲や窒息の危険があるのでやめましょう。
• 上着のボタンをはずして、ズボンなどをゆるめて楽にします。
• 少し暗くして、刺激を与えずに静かにしておくことが大切です。
大声で呼びかけたり、からだを揺すったり、刺激をしないようにしましょう。
無理に手足を押さえつけないようにしてください。
• 目の向きや、手足の動きなどを観察して、受診した際に伝えましょう。
• 時計を見て、持続時間を確認することも忘れないようにしましょう。
          日本医師会ホームページ http://www.med.or.jp/clinic/sick_keiren.html より引用

予防接種

きちんと各種の予防接種を受けることで、感染症を起こさないようにすることも大切です。

もっと調べる

参考リンク

みんなの健康百科 応急手当 熱性けいれん
日本医師会
日本医師会 こどもの救急

初診に適した科

小児科、神経内科

頼りになる病院

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北信

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