帯状疱疹

どんな病気

帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水ぼうそうを起こす原因ウイルスと同じ水痘帯状疱疹ウイルス(すいとうたいじょほうしんういるす)によって起こる病気です。

水痘帯状疱疹ウィルスに初めて感染した時には、水ぼうそうとして発症します。
水ぼうそうは予防注射をしていないと、5歳までに80%、30歳までにほぼ100%が感染します。

水ぼうそうが収まった後も、ウイルスはひそかに体の中の神経に残っています。
数年~数十年経過して、再び目を覚まして活動を始めると、帯状疱疹(たいじょうほうしん)として発症します。
50歳以上に多い病気ですが、小児期からはばひろい年齢で見られます。

発症すると皮膚の神経に沿って、帯状に水ほう(水ぶくれ)がならぶことから、帯状疱疹と呼ばれています。
体の左右どちらか、片側だけに症状が現れるのが特徴で、神経痛のために、ピリピリと痛みます。

水ぼうそうにかかったことのある人であれば、だれにでも帯状疱疹を発症する可能性があるといえます。
生涯の中でおよそ5人に1人の確率、年間におよそ60万人が発症するといわれています。

平成26年から小児への水痘ワクチンの定期接種が始まったため、将来は帯状疱疹の発症は減っていくと推測されています。
また、平成28年より、成人にも帯状疱疹の発症予防のための予防接種が、任意接種で認められるようになりました。

原因

水痘帯状疱疹ウィルスはヘルペスウィルスのなかまです。
ヘルペスウィルス科は8種類に分けられます。
単純ヘルペスウィルス突発性発疹もヘルペスウィルスの仲間によって起きる感染症です。

水痘帯状疱疹ウイルスの感染後、数年~数十年経過して、免疫力が低下したさいに、ウイルスが再び活性化することによって起こります。

免疫力が低下する原因
加齢、疲労、ストレス、ケガ、病気、手術、ステロイド薬や免疫抑制薬、抗がん剤の使用 など

症状

主な皮膚の症状:皮膚の痛みやかゆみ、赤い発疹、水ほう(水ぶくれ)

部位:胸部、腹部、背中、顔、手、足など全身の一部

特徴:体の左右どちらか片側だけに現れる

痛みが先にはじまって、数日してから水ほうが現れるために、初期には診断が難しいことがあります。

「 http://www.miyake-naika.or.jp/13_medemiru/kodomo_taijohosin.html 」より引用

重症型

重症型では、ひとつの神経領域以外の場所にも水ほうが出現します。
感染力も強いため、個室に入院して、抗ウィルス薬の点滴療法が必要になります。

「 http://www.miyake-naika.or.jp/13_medemiru/kodomo_taijohosin.html 」より引用

経過

皮膚に痛みやかゆみが起こる

数日してから、痛みやかゆみを感じた場所に虫さされのような赤い発疹ができる
発熱や、リンパ節の腫れ、頭痛などがみられることもあります

赤い発疹が小さな水ほう(水ぶくれ)となり、帯状に広がる(1週間程度)

2週間程度で水疱はかさぶたになる

3週間程度でかさぶたがとれて治る

痛みについて

痛みは、発疹による、皮膚の痛みと、神経の炎症による神経痛のふたつの痛みがかぶさっています。

①発疹が出る前、出ている間の痛み
軽度のものから強い痛みまでさまざまな程度の痛みがあります。

• ヒリヒリ焼けるような痛み
• チクチク刺されるような痛み

髪の毛や衣服がこすれるだけでも痛い、焼け火箸をおしあてられているように痛い、などと表現されることもあります。

痛いときには、神経痛ですので、冷やすよりも温めるようにしましょう。
痛みの多くは皮疹が治まっていくと軽減していきます。

②皮疹が消えてからの痛み
皮疹が消えてからも痛みが続く場合があります。
これは帯状疱疹による炎症が原因で神経が傷つき、結果として痛みが残ると考えられています。

ほとんどの場合は3ヶ月までに治まりますが、3~10%程の人が3か月以上にわたって、神経痛が続くことがあります。

3か月間を経過しても痛みが続く場合には、帯状疱疹後神経痛とよばれます。

顔の帯状疱疹

三叉神経と呼ばれる顔の知覚神経に帯状疱疹が起きることがあります。
このさいには、目の角膜に炎症を起こしてしまい視力障害を起こすことがあります。

はやめに眼科を受診して、きちんと診察を受けましょう。

ラムゼイハント症候群

三叉神経の炎症が耳におきると外耳道に水ほうがみられます。
周辺の神経にも炎症が及んで、顔面神経の麻痺(まひ)や、めまい難聴、耳鳴りなどを伴うことがあります。

検査

主には、皮膚の状態や症状から診断します。

顕微鏡検査

水ほう液から特徴的な細胞を見つけることで診断します。

血液検査

ウイルス抗体を検査行う場合もあります。

治療

薬物療法

抗ウィルス薬
ウイルスの活性化をおさえるための抗ウイルス薬を内服します。
発症から48時間以内に開始すると、症状が軽くすむといわれています。

神経痛に対する治療
抗けいれん薬、鎮痛薬、抗うつ薬やなどを使用する場合もあります。

神経ブロック(神経に麻酔薬を注射する)を早期に行うことによって、痛みを鎮める方法が有効です。

再発
10%程の人は二度、繰り返して帯状疱疹を起こすことがあります。

ホームドクターからのアドバイス

家庭で気を付けること

• 抵抗力が低下していますので、栄養と睡眠を十分にとり、無理をしないように過ごしましょう。
• 暖めると痛みも和らぎますので、入浴をしても大丈夫です。
患部はこすらずに、泡立てた石けんでそっと丁寧に洗い流しましょう。
家族がいる場合には一番最後に入浴をしましょう。

はやめに治療開始をしたほうが、早く回復します。
帯状疱疹後神経痛を残さないためにも、皮膚に痛みなどを感じたら、放置をせずに早めに医療機関を受診しましょう。

二次感染

帯状疱疹から、まだ水ぼうそうに感染したことのない方へ感染することがあります。
とくに予防接種前の赤ちゃんや妊婦さんとは接触を避けた方がよいでしょう。

予防接種

成人でも帯状疱疹の発症予防に効果が期待できます。
平成28年3月より、50歳以上の帯状疱疹予防のために、任意(自己負担)で予防接種ができるようになりました。

帯状疱疹の発症頻度を50%以下に下げることができるといわれています。
また、海外では帯状疱疹後の神経痛の頻度も50%以下に下げる効果が報告されています。

もっと調べる

参考リンク

みんなの健康百科 お役立ち情報 予防接種
日本医師会 健康の森 病気をチェック! 帯状疱疹
日本皮膚科学会
maruho 帯状疱疹 

初診に適した科

皮膚科

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